つくるたのしみ
収穫年や地域ごとに様々な味わいで、世界各地で愛されるオリーブオイル。そして、濃縮ブドウ果汁を木樽で長期熟成さ、芳醇な香りに、ふくよかな甘みと酸味をあわせ持つバルサミコ。 本場イタリアでは、オリーブオイルとバルサミコを一緒に、野菜や魚介などにかけてたのしまれています。
シンプルながら、かけるだけでごちそうの出来あがり。オイルやバルサミコによって食材との相性や、よりよい組み合わせはありますが、難しく考えすぎなくてOK。1:1で合わせるだけです。
ここからは、バイヤーがおすすめする組み合わせとサラダをご紹介します。この夏は、お気に入りの組み合わせを見つけて、自分だけの「ごちそうサラダ」をつくりませんか。
「カリフラワーとフルーツのロゼバルサミコサラダ」のつくり方
とっておきのオイルとバルサミコにフルーツを組み合わせた、デザートのようなサラダ。メロン特有のフレッシュな香りとやさしい甘み、爽やかでジューシーなグレープフルーツのおいしさが、一層輝きます。リコッタチーズのコクとミルク感、生のカリフラワーの歯応えもポイント。
テッレ ディ パンタレオ/エキストラヴァージンオリーブオイル
アチェタイア ディカノッサ/ロゼバルサミコヴィネガー
シチリアの土着品種を使用したオイルは、トマトのような香り。甘み、辛み、苦味などすべての要素がバランスのとれた、特別な味わいです。そこに、ロゼワインと同じようにつくられる、希少なビネガーを合わせました。デリケートでフレッシュ感のある甘みがマッチします。
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材料(2~3人分)
- グレープフルーツ1個
- カリフラワー1/4個
- メロン(赤玉がおすすめ)1/2個
- オリーブオイル大さじ1
- バルサミコ大さじ1
- 塩適量
- リコッタチーズ100g
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つくり方
- グレープフルーツは、皮をむき、果肉を取り出す。カリフラワーは、小房にわけて1〜2mmにスライス。
- お皿に、メロンをスプーンでくり抜いてのせる。その上から、グレープフルーツを果汁も一緒にのせ、塩(適量)をかける。
- 2の上にリコッタチーズ、カリフラワーをのせ、オイルとビネガー(1:1)、塩(適量)をかけたら出来あがり。
- Tips
- 彩りに食用花をちらしても。
「チコリとプルーンと生ハムのサラダ」のつくり方
ドライプルーンの凝縮された甘みと香りが、よいアクセント。ほんのり苦味のあるチコリ、脂がとろける生ハム、コクと風味が広がるパルミジャーノと相まって、お酒がすすみます。オイルとビネガーは1:1で、たっぷりかけましょう。
DEAN & DELUCA /トスカーナ
レオナルディ /モデナ産 バルサミコビネガー クラッシコ
迷ったら、まずはこの組み合わせ。どちらも幅広く使える一本です。良質なオリーブオイルの産地の3品種をオリジナルでブレンドしたエキストラバージンオリーブオイルは、程よいフルーティさと濃厚な風味。ビネガーは『レオナルディ社』の中でも一番軽いタイプで、バルサミコが初めての方にもおすすめです。
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材料(2~3人分)
- プルーン5粒
- チコリ10枚
- 生ハム7枚
- オリーブオイル大さじ1
- バルサミコ大さじ1
- パルミジャーノ・レッジャーノ適量
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つくり方
- プルーンは、種を抜き、半分にカット。
- お皿に、チコリ、①、生ハムの順で盛り付け、オイルとバルサミコ(1:1)をかける。
- 仕上げに、たっぷりとパルミジャーノ・レッジャーノをかける。
- Tips
- パルミジャーノ・レッジャーノはたっぷりかけると、よりおいしい。
「ハーブとイカのレモンサラダ」のつくり方
香りのよいオイルとバルサミコに、どっさりのハーブ、レモンを合わせた「香りをたのしむサラダ」です。旬のアスパラを食感のアクセントに加えました。ハーブ類にシソを加えたり、春菊でつくってもおいしいですよ。
ガランティーノ /フレーバーオイル レモン
ジュゼッペ・ジュスティ /ホワイトバルサミコ
プーリアの職人が手描きするテラコッタのボトルに入ったオイルは、昔ながらの製法でオリーブと柑橘を組み合わせてつくられる芳しい一本。そこに、モデナ最古のバルサミコ製造メーカーのバルサミコを合わせました。白ブドウの果実感、芳醇な香りとやさしい酸味、繊細な甘みが、素材の味わいを引き出します。
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材料(2~3人分)
- イカ1杯
- アスパラガス2本
- ハーブ
(今回は、クレソン、チャービル、
ディル、ミント、バジル、
セルバチコ、ルッコラを使用) 適量 - オリーブオイル大さじ2
- バルサミコ大さじ2
- レモン汁1/2個分
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つくり方
- イカは、皮をむき食べやすくカットして筋切りをし、8秒ほど湯がく。アスパラガスは、茹でて斜めにスライス。
- ボウルにイカとアスパラを入れ、オイルとビネガー(1:1)でマリネし、お好みのハーブをちぎり加える。
- 2に、レモンの絞り汁を加え、よく混ぜる。
- お皿に盛り付け、お好みでレモンの皮を削ってかける。
- Tips
- ●お好みでホワイトペッパーをかけても味がしまっておいしい
- ●レモンの皮を削ってのせると、一層香り豊かに
「トマトとツナのサラダ」のつくり方
地元のおいしいものをたのしむイタリアにならって、シチリアのオイルとビネガーを組み合わせました。深い緑色で、豊かな香りとコクがたのしめるオイルと、濃厚ながら爽やかな後味のビネガーは、野菜、魚、肉など、幅広く合う万能な組み合わせです。
チェントンツェ/オーガニックエキストラバージンオリーブオイル
デ バルトリ アクト/ワインビネガー
甘酸っぱいトマトの旨みに、ごろごろと食べ応えのあるツナを合わせて、コクと旨みに広がりを出しました。トマトは湯むきして、口当たりがよく、味をなじみやすく。また、トマトとパプリカをマリネすることで、オイルとビネガーがしっかりと絡みます。
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材料(2~3人分)
- ミニトマト10個
- パプリカ(縦にスライス)1/2個
- ツナ(オイル漬け) 80g
- オリーブオイル大さじ2
- バルサミコ大さじ2
- 塩適量
- タラゴン適量 (なくてもよい)
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つくり方
- ミニトマトを、沸騰したお湯に5秒ほど入れて湯むきする。
- ボウルに、①、パプリカ、オイル、バルサミコ、塩を加え、マリネする。
- お皿に、油切りしたツナ、②を盛り付け、仕上げにタラゴンを飾る。
- Tips
- トマトはフルーツトマトでもおいしい。
オリーブオイルとバルサミコをたのしむ
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COLUMN
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ガランティーノ1,361
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アチェタイアディカノッサ3,402