つくるたのしみ
2024.03.06

一人で、または親しい人たちと、自宅でゆっくり寛ぎながら、おいしいワインと旬のものを食べたい。そのようなときのたのしみ方とレシピを、料理家でありソムリエの平野由希子さんに伺っています。
「春の豆の炊き込みごはん」のつくり方
「豆の季節につくりたい炊き込みごはんです」と平野さん。グリンピースは一緒に炊き込むことで、ごはんに風味をしっかりうつし、ソラ豆は炊き上がりに入れて余熱で火を通します。白ワインとバター、チーズの風味で、ワインのある食卓にふさわしい一品。「お肉のクリーム煮やトマト煮などのメインディッシュに添えてもいいですね」。
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材料(2~3人分)
- 米2合
- グリンピース(さやから出す) 100g前後
- ソラ豆6さや
- 白ワイン大さじ2
- 水370cc
- 塩小さじ1
- バター大さじ1 (15g)
- ペコリーノロマーノ適量
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つくり方
- 米は、洗ってざるにあげて30分置いておく。
- グリンピース、ソラ豆はさやから出し、ソラ豆は薄皮をむく。
- 鍋に米を入れ、白ワイン、水、塩を加える。グリンピースを乗せて炊く。
- 炊き上がったら、ソラ豆を乗せて10分蒸らす。蓋をあけてバターを加え混ぜ、器に盛り付けてペコリノロマーノをおろす。
- Tips
- 炊飯器で炊く場合は、白ワイン大さじ2を加え、2合の目盛りまで水を入れる。
「春の豆の炊き込みごはん」におすすめのワイン
Catherine et Pierre Breton/Bourgueil Avis de Vin Fort 2020
カトリーヌ エ ピエール ブルトン/ブルグイユ アヴィドヴァンフォール 2020
豆の風味に、バターやチーズなどのコクが加わった炊き込みごはんにソムリエが合わせるのは、フランス ロワールでつくられる赤ワインです(写真右)。
ロワールの自然派を代表する生産者の赤ワイン。ブドウの房から果梗を取り除く「除梗」をせずに、白ワインのようにダイレクトプレスし、マセラシン(醸し)は軽めでロゼのように軽やかに。カベルネフランの美しい果実味と繊細さを見事に表現した1本です。
グリーンピースやソラ豆の風味が、このワインのもつ野性味と相性がよいでしょう。また、ペコリーノの塩味と全房で仕上げたほのかな苦味をもった余韻のニュアンスも調和しています。