つくるたのしみ
2023.12.05
ブドウ果汁を煮詰め、木樽で熟成する「バルサミコ」。かつては貴族の贈答品として珍重され、5年、10年、20年・・・と長期間熟成されればするほど、大変希少で高価な調味料です。
そのぶん味も香りも素晴らしく、食材やお料理にかけるだけで、芳醇な香り、まろやかな酸味、深い甘みなどをまとった一品の出来上がり。手間いらずでおいしく仕上がります。
今回は、クリスマスや年末年始などの特別な日におすすめの、手軽につくれるアペロをご紹介します。
「バルサミコ・根菜」のつくり方
寒さが深まるごとにおいしさが増す根菜を素揚げして、バルサミコを和えるだけ。バルサミコ特有の酸味や甘みが、香りのよい根菜によく合います。お好みで、黒コショウでアクセントを加えても。
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材料(2人分)
- バルサミコ25g
- ゴボウ(土を洗い、1cmの斜め切り)50g
- レンコン(皮をむき、食べやすく乱切り)80g
- サツマイモ(食べやすく乱切り)80g
- ニンジン(食べやすく乱切り)50g
- 黒コショウ適量
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つくり方
- 根菜類は、水気をよく拭き取って、サラダ油(分量外)で表面がしっかり色づく程度まで素揚げする。
- 油を切った1をボウルに入れ、バルサミコ、黒コショウを加え、全体になじむ様に和える。
- うつわに盛り付け、バルサミコを回しかけ、お好みで黒コショウをかける。
「ホワイトバルサミコ・キウイとホタテ」のつくり方
ホワイトバルサミコは、魚介類やフルーツともよい相性。まろやかな旨みの魚介や甘みの強いフルーツにかけると、素材本来の味わいが増します。食感と香りのよいセロリを加え、仕上げにディルを散らせば、爽やかな前菜の出来上がり。
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材料(2人分)
- ホワイトバルサミコ10g
- キウイ (半分にカットして実をくり抜く) 2個
- 帆立(食べやすくカット)4個
- セロリ(食べやすくスライス)30g
- ディル(ざく切り)適量
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つくり方
- ボウルなどに材料を全て入れ、よく和える。
- 全体がなじんだらうつわに盛り付け、オリーブオイル(分量外)を回しかけて出来上がり。
- Tips
- うつわは冷やしておくとよい。
「アップルバルサミコ・ロースハムとハラペーニョ 」のつくり方
リンゴと相性のよい豚肉のハムを使った、甘み、酸味、辛み、塩味と、さまざまな味がたのしめる一皿。ハラペーニョの程よい辛みとリンゴの香りが効いています。
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材料(2人分)
- アップルバルサミコ10g
- ロースハム150g
- ハラペーニョの酢漬け(粗みじん)12g
- エクストラバージンオリーブオイル適量
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つくり方
- うつわにハムを並べ、刻んだハラペーニョを散らす。
- バルサミコ、エクストラバージンオリーブオイルを回しかける。
- Tips
- エクストラバージンオリーブオイルは青みの強い、フレッシュな香りのものがおすすめ。
「ロゼバルサミコ・生ハムとイチジク」のつくり方
バルサミコの中でも珍しい「ロゼ」は、幅広い食材やお料理と合う、使いやすい味わい。フレッシュ感のある甘みと酸味を活かし、生ハムの塩味と旨みを引き立たせる一品に。
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材料(2人分)
- ロゼバルサミコ10g
- イチジク(皮をむき、縦半分にカット)2個
- バジル(フレッシュ)適量
- 生ハム4〜5枚
- エクストラバージンオリーブオイル適量
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つくり方
- 熱したフライパンにオリーブオイルをひき、イチジクを片面だけソテーする。程よい焼き目がついたら、うつわに並べる。
- イチジクの上に、ちぎったバジル、生ハムのスライスをのせる。
- バルサミコ、お好みでエクストラバージンオリーブオイルをかけて出来上がり。
- Tips
- イチジクは、片面だけソテーすることで甘みを凝縮し、食感も残り、よりおいしく仕上がる。
「トリュフバルサミコ・ベーコンと牡蠣」のつくり方
牡蠣にベーコンを巻き、表面をカリッと焼いたら、ソースのようにトリュフバルサミコをかけて。牡蠣特有の風味を個性的なバルサミコがまとめ、セージの香りで後味を爽やかに。
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材料(2人分)
- トリュフバルサミコ10g
- ベーコン4枚
- 牡蠣4個
- セージ(フレッシュ)適量
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つくり方
- 牡蠣にセージをのせ、ベーコンで巻き、熱したフライパンで焼く(油はひかず、ベーコンから出る脂で焼く)。
- ベーコンがカリッとし、牡蠣に火が通ったら、うつわに並べる。
- トリュフバルサミコをかけ、セージを飾ったら出来上がり。
バルサミコをたのしむ
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RECIPE
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COLUMN
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アチェタイアディカノッサ3,402
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レオナルディ2,160