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PLANT-BASED - 野菜をたのしむ食文化

2023.12.14
PLANT-BASED -野菜をたのしむ食文化

“土から生えたものを食べる”菜食ライフの「PLANT-BASED(プラントベース)」をご存知でしょうか。世界各地で取り入れられている、野菜をよりたのしむ工夫にあふれた食文化です。野菜がいい人も、今日は野菜を食べたい人も、垣根なく誰もが「おいしい」その基本をご紹介しましょう。

プラントベースの基本

01 材料はすべて植物由来。誰もがたのしめる

プラントベースでは、野菜や果物、穀物、ナッツなど、植物由来の材料を選びます。ジャッジの基準は“土から生えたもの”かどうか。アレルギーや持病、宗教的・倫理的観点など、さまざまな理由から動物性タンパク質を摂らない人も摂る人も、同じテーブルを囲むことができます。

ちなみに、甘味でいえば、花の蜜である蜂蜜は使用しません。これは、蜜を集める際に蜂の体内を経由するため。代わりに、メープルシロップやアガベシロップ、甜菜糖など、主に精製していないものを選びます。

 


02 地球環境に配慮した食生活を取り入れられる

生育や収穫に、比較的負荷の少ない野菜を積極的に食べると、地球環境に配慮した生活が送りやすくなるといわれています。その理由は、大きく3つ。

・野菜を積極的に食べて地球温暖化をセーブ
身近な畜産動物の中でも、とくに牛の飼育によるメタンガスが地球温暖化を加速させているという指摘があります。メタンガスは、二酸化炭素に次いで地球温暖化に及ぼす影響が大きい温室効果ガス。これが、牛のゲップやおならに多く含まれているため、牛肉や乳製品を植物由来の食材にするだけで将来的に飼育数が変わり、メタンガスも減るのだとか。

・水資源を抑えたくらしにつながる
畜産動物を生育するには、長期間、多くの水を使います。もちろん植物を育てるにも水は必要ですが、比較的少ない量ですみます。世界各地での干ばつや砂漠化、環境汚染などを考えるうえで、避けては通れない点です。

・消費エネルギーを抑えられる
お肉や魚を食べるうえで、課題は使用エネルギーが多いこと。商品が生産されてから消費されるまでの温室効果ガスの排出量をCO2に換算する「カーボンプリント」という考え方があり、食肉はこの割合が高いとされています。プラントベースの食生活では、このエネルギーを抑えやすいのです。 お肉も魚も乳製品も、すべてを長くたのしめる未来であってほしいから。プラントベースという選択肢を取り入れてみるのも一つです。

 


03 旬&植物由来の栄養素で心と体がよろこぶ

プラントベースで選ぶ食材は、旬や風土の特徴を味わえます。だからその時期に最もおいしく、リーズナブルなのもうれしい点。また、食物繊維やビタミンなど、植物由来ならではの栄養素が摂れ、低脂肪で、消化によいのも特徴です。プラントベースの食事をした翌日は「体が軽い」と感じるかもしれません。

 


おなじみの食材も実はプラントベース

基本は“土から生えたもの”だから、日常で愛用しているものも少なくありません。また、スーパーなどでも手に入る気軽なものも多数。ここでは、野菜をもっとおいしく食べるための食材で、身近で手に入るプラントベースのものをご紹介します。


オリーブオイル
風味豊かなオリーブオイルは、サラダや加熱調理、パンに浸してと、万能な植物性油です。
*RECOMMEND OIL|ごま油、菜種油、ひまわり油、ココナッツオイル、アーモンドオイルなど

バルサミコ酢
ブドウを原料とするバルサミコ酢は、まろやかで、そのまま野菜にかけても加熱してソースにしても。
*RECOMMEND VINEGAR|米酢、リンゴ酢、黒酢、梅酢など

豆腐
良質な油脂やタンパク質を含み、風味と食感に奥行きを与えてくれます。
*RECOMMEND BEANS|ヒヨコ豆(ガルバンゾー)、レンズ豆、空豆、あずきなど

ナッツ
大豆由来の、貴重で手軽なタンパク質です。細切りにして麺のようにして食べる文化もあります。
*RECOMMEND NUTS|アーモンド、くるみ、カシューナッツ、ピスタチオ、ピーナッツ、パンプキンシードなど

スパイス
独特の香りや食感が、よいアクセントになります。中には、消化を助けるものも。パウダーも便利ですが、食感や香りの高さではホールがおすすめ。
*RECOMMEND SPICES|こしょう、クミン、クローブ、コリアンダー、山椒、シナモンなど

ポップコーン
仕上げにパラリ。特有の香りや食感、ほどよい塩気、そして遊び心を料理に加えます。

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