旬をたのしむ

シャクータリーの味わいを広げる方法

2021.12.10

生ハムやサラミなど、加工肉を総称して「シャクータリー（フランス語では「シャルキュトリー」）」と呼びます。中でも、特に人気の高いものが生ハムです。

生ハムは、まずはそのままで。その旨み、脂の甘み、広がる香りと余韻を味わってみてください。

上質な生ハムは、それだけで複雑で奥深い味わいを存分にたのしめますが、果物を組み合わせると、またひと味違う味わいが広がります。果物の糖分がもつ嫌味のない甘さや軽やかな酸味が、生ハムの旨みをバランスよく引き締めてくれるのです。

生ハムのコクが強い場合は、ドライフルーツを合わせるのもよいでしょう。野生味あふれる生ハムを、エレガントにたのしみませんか。

おすすめのペアリング

Prosciutto de Parma　
パルマ産プロシュート

イタリアを代表する、柔らかな肉質とまろやかな旨みがある生ハムです。熟成が若めなら、淡白ですっきりとした味わいの青い果肉のメロンと一緒に。デリケートな生ハムの風味を、嫌みなく引き立てます。

Jamon Iberico de Bellota　
ハモン・イベリコ・デ・ジョータ

スペインが誇る、ドングリを食べて育つ希少品種であるイベリコ豚でつくられた生ハムです。力強さの中に、ナッツのようなコクと豊かな甘みを感じる生ハムには、果物もしっかりと熟して強い甘みをもつものを合わせるのがよいでしょう。オレンジ色の果肉のメロン、無花果、柿、マンゴーなど。口溶けのいい脂から広がるコクのある甘みと、果物のみずみずしい甘みが重なり合い、より深みのある味わいがたのしめます。

Jamon dePato　ハモン・デ・パト

スペイン産のカモの胸肉でつくられた生ハムです。赤身の繊細な旨味と力強いコクを併せもつカモの生ハムには、迷わずイチゴを合わせたい。ギュッと凝縮したお肉の味わいを、イチゴの酸味と甘みがしっかり受け止めてくれます。ほんの少しイチゴジャムを繋ぎ役として添えても。見た目も味わいも華やかなアペタイザーとなるでしょう。