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seasonal旬をたのしむ

つつんで贈る

2020.06.30
風呂敷の写真

ご挨拶に、感謝と尊敬の気持ちをのせて。日本には、古くから「御中元」と「御歳暮」という、季節の節目に贈り合う習慣があります。これらは、相手を思いやり、敬う関係が続く限り、毎年続けることが大切といわれます。

このとき、活用されてきたのが風呂敷です。日本には、贈りものや手土産を渡す時に、風呂敷につつんでお渡しする文化があります。「2人を結ぶ」「しあわせをつつむ」「お付き合いを広げる」などという験担ぎがあり、そのものも贈りものとして重宝されています。

近頃では、風呂敷の登場する機会は減ったかもしれません。でも、改めて、この機会に活用してみるのはいかがですか。

HOW TO USE

基本は「お使いづつみ」と呼ばれるつつみ方。中身が安定しやすく、持ち運びやすい方法です。

  1. 風呂敷を、ひし形になるよう裏表で開く。風呂敷の中央に贈りものを置き、位置を決める。
  2. 手前側から贈りものにかぶせて、つつむ。向こう側を、贈りものにかぶせてくるむ。
  3. 左側から角をととのえ、右側もととのえる。
  4. 両はしをそれぞれ持ち、右はしを後ろにして両はしを交差させる。
  5. 右はしを左はしに巻きつけるよう前に倒し、左はしの下に潜らせ、後ろへ持っていく。
  6. 左はしを下に倒し、右はしをその上に重ねる。かぶせてできた輪に、下から右はしを通す。
  7. 両はしを引っ張って、出来上がり。結び目は、贈りものと平行になるよう揃える。

一般的に、菓子折りをつつむのに用いられるのは「二幅(ふたはば)」(約68cm)というサイズ。DEAN & DELUCAの風呂敷は、それよりやや大きい約70cm四方です。

もうワンサイズ大きな「二尺幅(にしゃくはば)」(約75cm)よりコンパクトで、素材は扱いやすいコットン。日常的にご活用いただきたいから、デザインはシンプルに。しっかりお使いいただけるよう、京都の工房で、特別に仕立てています。

御中元はもちろん、ワインや日本酒など手みやげを持っていく時や、お重をつつんだり、食卓のテーブルクロス代わりにしたり。結び方によっては、バッグのようにも使えます。


お元気ですか。いつもありがとうございますーー。相手を思い浮かべながら、贈るものを選ぶ時間も楽しみの一つです。自分が頼しているところの品を選んだり、この機会に知らなかった「おいしい」と出会ったり。

悩むのも、また楽しいひととき。御中元や御歳暮では、基本的に相手のよろこぶものを贈ればよいとされています。趣味趣向のわからない関係性なら、日持ちするものや環境にあうものを。一方、避けるべきとされるものもあります。たとえば「縁を切る」とされる刃物や「踏みつける」という意味を含む履物など。

親しい仲では商品券を贈る場合もありますが、目上のかたなら避けるのがよいでしょう。


ただし近頃では、ライフスタイルの多様化もあり、選び方も様々に。

以前は、デパートなどの催事で選ばれることが多かった御中元。いまでは、それぞれが好きなお店やつくり手から選び、直接贈ることも珍しくありません。さらに、店舗で選ぶのはもちろん、現在ではオンラインストアから贈るかたも。いつでも、どこからでも、贈りたい時に贈ることができます。

そして、好きなものを選べるという意味では、ギフトカタログも人気です。贈るかたとの関係性によっては、上手に活用するのも手ですね。


大切な誰かへ、またはご自身に。贈りもので、感謝や尊敬、労いの気持ちを伝えてみませんか。DEAN & DELUCAは、地域の食をお届けするマーケットとして、多くの皆さまと「おいしい」よろこびを分かち合いたいと考えています。

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