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recipeつくるたのしみ

香りもたのしむインドのチャイ

2020.09.15
チャイ

ジンジャー、クローブ、カルダモンなど、数種類のスパイスをマサラ(混合)した湯で紅茶をつくり、そこにミルク、砂糖を加えるインド式紅茶の定番「チャイ」。インドでは、各家庭ごとにレシピが存在するそうです。

そもそも「チャイ」とは、広い意味で「お茶」を表す言葉です。ところが今や日本では、インドで飲まれるミルクティー=チャイ、というイメージが定着しつつあります。

チャイのルーツ

さて、そんなお茶の起源は中国にあります。シルクロードを経由して、陸路でアジアやヨーロッパ諸国、そして日本にも伝わりました。

インドで今のようにチャイが親しまれるようになったのは、実は19世紀に入ってからです。19世紀以前のインド人は、お茶の木が国内に数多く自生しているにも関わらず、自分たちではほとんど消費していませんでした。しかし当時、インドを植民地としていたイギリスの冒険家が、インドのアッサム地方で自生しているお茶を見つけます。また、同国の学者が緑茶と紅茶は製法によって変わり、原料は同じ茶木であることも発見。インドのアッサムで自家栽培を始め、イギリスの上流階級の人が嗜むものとして、栽培されました。

甘く煮出し、スパイスなどを加える現在のスタイルは、イギリス人向けの売り物にならない茶葉をインド国内で消費するように、イギリスからインドへ働きかけがあったから。最初はストレートティーが推奨されていましたが、インドの人々がアレンジ。疲れをとるためにも身近なスパイスを入れるようになり、およそ100年で今のように親しまれるまでになったそうです。

「チャイ」のつくり方

  • 材料(2杯分)

    • 牛乳300cc
    • 茶葉(ウバまたはアッサム)15g
    • カルダモン(ホール)4粒
    • クローブ(ホール)3粒
    • シナモンスティック1本
    • 黒こしょう(ホール)6粒
    • ジンジャー(パウダー)小さじ1
    • 砂糖大さじ1
  • つくり方

    1. 牛乳、茶葉、スパイスを鍋に入れ、沸騰しないように注意しながら、弱火にかける。
    2. 十分にお茶を煮だしたら、茶こしなどでこして、砂糖を加える。
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