つくるたのしみ
2022.01.04
職人が手がけたチーズは、それだけでも十分に味わい深いものです。さらにジャムや蜂蜜と組み合わせると、新しいおいしさに出会えます。チーズのコクに、果物の甘みや酸味が加わると、チーズがより親しみやすい軽やかな味わいになるのです。
こだわりたいのは、そのチーズとジャムの組み合わせ方。たとえば、酸味を感じるチーズにはすっきりしたジャムを。濃厚なチーズには甘みの強いジャムを。チーズの香り、コク、旨み、塩味に、ジャムの甘みと酸味をどう掛け合わせるのか。その組み合わせを自分なりに探し出すたのしさがあります。
おすすめのペアリング
RECIPE1
山羊のチーズ×白ワインのジャム
山羊乳の独特な酸味があるチーズを、厚めにスライス。すっきりとした味わいのモスカート・ジェリー(白ワインのジャム)と組み合わせると、まるでデザートワインのような香りと深みのある甘みが加わり、より風味が際立ちます。熟成が進み、濃厚なミルクのコクが感じられるチーズなら、あえて何もつけずにそのまま味わって。
RECIPE2
羊のセミハードチーズ×カリンやブラックチェリーのジャム
セミハードタイプの羊のチーズは、熟成すると旨みがますます強くなり、穏やかな塩味やナッツのようなコクも感じられます。「ジロール」という器具で薄く、花びらのように削ると口溶けがよくなり、一層このチーズのおいしさが際立ちます。合わせたいのは、クインス(カリン)やブラックチェリーといった、豊かな果実味と濃厚な甘みのジャムです。華やかな見た目は、アペタイザーとしてもおすすめです。
RECIPE3
牛のセミハードチーズ×白スグリのジャム
良質なミルクの香りとコクが味わえる、セミハードタイプのチーズ。そこに、白スグリなどの穏やかな酸味と程よい甘さの上品なジャムが、よく合います。デリケートなバランスを探してたのしむのもおすすめです。