つくるたのしみ
2021.09.07

ホットコーヒーが、ますます恋しくなるこの季節。おうちで過ごす時間が増えるかたも多いでしょう。家事や仕事のひと息や、朝の一杯に、おうちでもカフェの味をたのしみませんか。コツさえ掴めば、キッチンツールと少しの専用器具、そして新鮮なコーヒー豆で、自分好みのコーヒーを味わえます。
ペーパードリップで淹れる
ペーパーフィルターに乗せたコーヒー粉に、お湯を注いで抽出する、ハンドドリップの中で最も手軽でポピュラーな淹れ方です。紙に豆の油脂分が吸い取られるため、比較的にすっきりまろやかな味わいが特徴です。ちなみに、市販のレギュラーコーヒーの多くは、ペーパードリップ向けの挽き具合になっています。
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用意するもの
- 抽出器具
(ペーパーフィルター、ドリッパー、あればサーバー) - ドリップポット(やかんでも可)
- スケール
- スプーン(コーヒー粉をすくう)
- キッチンタイマー
- お好きなカップ
- お好きなコーヒー豆一杯あたり10g
- 85度のお湯一杯あたり120~130ml
- 抽出器具
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淹れ方
- お湯を注ぎ、蒸らす
サーバーの上にドリッパーを置き、ペーパーフィルターをセットする。サーバーごとスケールにのせ、コーヒー粉10gを入れ、お湯20mlを粉全体に行き渡るようにかけたら、30秒間蒸らす。 -
本抽出
お湯をコーヒー粉に注ぐ。50mlのコーヒーが落ちたら、本抽出はおしまい。 - 濃度調整
残りのお湯を、さっと注ぐ。雑味が出ないよう、手早く行うのがポイント。また、フィルターに溜まったお湯を落とし終える前にドリッパーを外しても、余計な雑味を取り除ける。出来上がったコーヒーをお気に入りのカップに注げば、コーヒータイムの始まり。
- Tips
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- 抽出する前にコーヒー粉をお湯で湿らせて蒸らすと、粒の奥からコーヒーのエキスが出やすくなります
- お湯を落とす速度によって、味が変わります。ゆっくり注ぐと、しっかりした味わい。勢いよく注ぐと、さらっとした味わいに。味の決め手となる大事な工程です。好みの一杯になるよう、お湯を注ぐ速さと味の関係性を抑えましょう。
- 手順3で好みの濃さに仕上げましょう。抽出する代わりにサーバーへ残りのお湯を加えれば、よりクリアな味わいになります。
- お湯を注ぎ、蒸らす
フレンチプレスで淹れる
コーヒー豆をお湯に一定時間浸し、金属メッシュフィルターで濾す抽出法です。分量・温度・時間を守れば、テクニックいらずで、どなたでも同じクオリティのコーヒーを淹れられます。オイルも抽出でき、豆の個性をダイレクトに味わえるため、コーヒーのプロも採用する方法です。
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用意するもの
- 抽出器具(フレンチプレス)
- ドリップポット(やかんでも可)
- スケール
- スプーン(コーヒー粉をすくう)
- キッチンタイマー
- お好きなカップ
- お好きなコーヒー豆一杯あたり10g
- 85度のお湯一杯あたり120~130ml
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淹れ方
- お湯を注ぎ、蒸らす
フレンチプレスのガラスポットにコーヒー粉を入れ、タイマーを4分にセットする。タイマーをスタートしたら、粉全体に行き渡るくらいのお湯を入れる。 -
本抽出
残りのお湯を全て注ぎ入れ、蓋をする。蓋に付いた金属フィルターは上げたままにして、蒸らし始めから4分待つ。 - 濾す
蓋のつまみ(プランジャー)を、粉が暴れないようにゆっくり押し下げて、液体と粉に分ける。コーヒー液のみ、お好きなカップに注ぐ。
- Tips
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- ペーパードリップと同様、コーヒーのエキスを抽出しやすいように粉を蒸らします。このひと手間が味を左右します。
- 粉とお湯の分量、蒸らしと抽出の時間は正確に。これさえ守れば、抽出器具がおいしいコーヒーに仕上げてくれます。
- 抽出したコーヒーは全てカップに注がず、澱(おり)をポットに残すようにして、おいしい部分だけを味わいましょう。
- お湯を注ぎ、蒸らす
薫り高くほろ苦いコーヒーと、小麦とバターとお砂糖が織りなす焼き菓子は、おいしさを引き立て合うベストパートナー。毎日に特別な時間を添えてくれます。お好きなタイミングで、自分好みにたのしみませんか。