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people想いをつなげる

古きよきスタイルで記憶に残る食卓を『TOKYO COWBOY』

2024.09.01
TOKYO COWBOY

四季折々の気候風土とつくり手が育む、さまざまな食材。その中でも「肉」という食材には、生産者、シャルキュティエ、熟成士、料理屋など、多彩な目利きがいます。また「肉」とひと口にいっても、扱う種類やおいしさの極め方はそれぞれ。

個性豊かな彼らに共通するのは、日々の食卓を彩る “とっておき” の食材を、信念をもち追及しているということ。そして、肉に並々ならぬ愛情をもち、お客様にしあわせな時間も一緒に届けているということです。

バイヤーが各地へ赴く中で培ってきた、数々の出会い。今回は、東京でスペシャルなひと時を届ける精肉店をご紹介します。

Interview

TOKYO COWBOY 上野 望さん

TOKYO COWBOY 上野 望さん
『TOKYO COWBOY』オーナーの上野 望さん

「お客様とよろこびを共有できる、目に見えるもの。そして、海外のお客様にも受け入れていただけるものを扱いたかったんです」。もともとN.Y.と日本の証券会社で働いていたオーナーの上野 望さんは、始まりをこう振り返ります。

和牛専門フルオーダーカット精肉店『TOKYO COWBOY』があるのは、東京・世田谷区の住宅街です。店内へ足を踏み入れると、大きなショーケース。中には和牛の塊肉が、部位ごとに美しく並べられています。

さまざまな産地から届く肉
さまざまな産地から届く肉は、不思議と見た目も焼いたときの香りも似ているそう

お店がオープンしたのは、熟成肉ブーム真っ只中の2015年。上野さんは、さまざまな飲食店に足を運び、味わいを研究しました。その中で『TOKYO COWBOY』は、銘柄にかかわらず、全国各地からその時に手に入るベストな肉を扱うことに。

さらにその中でも、市場の2割にも満たない月齢30ヶ月をこえる黒毛和牛。なおかつ、子どもを出産したことのないメスを厳選して、一頭飼いします。


  • TOKYO COWBOY
  • TOKYO COWBOY

「通常より5〜6ヶ月も長く育てるから、農家さんは大変です。でも、飼育期間が長ければ長いほど、生きたまま熟しておいしい肉質になっていく。だから銘柄で決めるのではなく、想いをもって大切に育てていらっしゃる農家さんの牛から選んでいます。『TOKYO COWBOY』で扱うことで、少しでもこだわりをもっている農家さんが応援できたらいいですね。

未経産のメスなのは、脂の融点がオスよりも非常に低いからです。メスで、なおかつ飼育期間が30ヶ月をこえてくると、脂がのった部位もさっぱりと食べられるんですよ。和牛は高級品ですから、家族の記念日や大切な人との食卓、自分へのご褒美など、ハレの日にたのしむ方が多いと思います。だからこそ、どなたにも笑顔で食べていただける肉質であることは重要です」


TOKYO COWBOY 二宮さん
二宮さんは、高校時代のアルバイトがきっかけで精肉業界へ。16歳からもう25年ちかく肉に関わる

もう一つ、『TOKYO COWBOY』ならではの存在が、「ミートコンシェルジュ」と呼ばれる店長の二宮 昂(たかし)さんです。長年、精肉業界で経験を積んできた二宮さんの目利きやカット技術など「お肉のセンス」に惚れ込み、お店をつくる決断をしたという上野さん。ミートコンシェルジュは、仕入れる牛の決定から解体、肉を店頭に出すタイミングの見極め、そしてお客様ごとの要望に合わせた部位を目の前で切り出すまで、お店のほぼすべてを担います。

「ハレの日に食べる和牛だからこそ、僕なら好みや料理に合わせて、目利きと直接相談しながら選びたい。たとえばステーキも、分厚く食べたいときもあれば、一口サイズでたのしみたい日もあるでしょう。お客ごとの細かな要望にこたえるって、昔ながらの “街の商店街のお肉屋さん” にある、古きよき姿だと思うんです」

“よいお肉を仕入れ、お客様の好みに合わせて提供する” という本質はそのままに。本当によろこんでもらうことを追及。その結果が、厳選した和牛であり、フルオーダーカットであり、時代に合わせてアップデートした売り場や見せ方なのです。


入荷したての塊肉をお客様にキープしてもらう「MEAT KEEP」
お肉好きはもちろん、大切な人への贈りものとして利用する人もいる「MEAT KEEP」

さらに “街の商店街のお肉屋さん” を踏襲しているからこそできる、ユニークなサービスも。それは、入荷したての塊肉をお客様にキープしてもらう「MEAT KEEP」です。

「入荷したての青々しい状態から、1週間、2週間と経つことで変わってゆく風味の変化をたのしんでいただきたくて始めました。このサービスにも “街のお肉屋さん” のコミュニケーションは欠かせません。

お客様は試食してからキープする肉を決めることもできますが、だいたいの方は二宮を信頼してお任せしてくださるんです。二宮が『いいお肉ありますよ』って言うと、『じゃあ、それください』っていうふうに」


TOKYO COWBOY
食材のトレーサビリティにも取り組み、「いつ」「どこで」「誰が」生産した牛なのかも管理する

それぞれの好みやお料理に最適な部位を、もっともおいしい状態で提供する。そして、それをたのしんだお客様が「この間のお肉、おいしかったから同じようなものがほしい」「次は、こんなお肉が食べたい」と、また来店する。温かな光景が、『TOKYO COWBOY』では今日も繰り広げられています。

「何をおいしいとするかは、人それぞれです。ただ僕たちは、お肉の見た目、料理をするときの音や香り、味、そして食感と、五感でたのしめる味わいを大切に。ポジティブにお届けする中で、本質的な豊かさをたのしむお客様にこれからも応えてゆきたいですね」

和牛専門フルオーダー精肉店 TOKYO COWBOY
TOKYO COWBOY
通常より長い月齢30ヶ月前後まで大切に育てられた、未経産の黒毛和牛を厳選。店頭に並ぶ40の部位から、肉を知り尽くした「ミートコンシェルジュ」がお客様と対話し、ぴったりのお肉をカットする、和牛専門フルオーダー精肉店。

『TOKYO COWBOY』の味わいをご自宅で

  • 部位の食べ比べができる黒毛和牛BBQアソート
    TOKYO COWBOY/
    部位の食べ比べができる黒毛和牛BBQアソート

    その時期に入荷する良質なものから、特徴の違う4部位をバランスよく入れたBBQセット。部位に合わせてmm単位で切り出す肉は、ステーキより薄く、焼肉用より厚く。和牛の柔らかな肉質が光るオリジナルのカットです。さっと焼き、ワサビ醬油、柚子胡椒、卵黄醤油など和の調味料で味に変化をつけるのもおすすめ。

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