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瀬戸内に浮かぶ島の 大きな夢をつめたレモンカード

2024.03.06
瀬戸内に浮かぶ島の大きな夢をつめたレモンカード

愛媛県・大三島 ソイルテーブル〈神の島レモンカード〉

「愛媛県に”神の島レモン”と呼ばれるレモンがある」。DEAN & DELUCA のバイヤーがその名に惹かれて興味をもったのは、昨年末のこと。それから、年が明けた今年の2月上旬。バイヤーが実際に現地へと足を運び味わった「神の島レモン」は、これまでのレモンとは異なるまろやかな酸味とほのかに感じる甘み、そして豊かな香りでした。

普通のレモンとひと味ちがう、この唯一のレモンを使ったおいしいレモンカードをつくりたい。そんな想いが実を結んでできたのが、今回の「神の島レモンカード」です。神の島レモンが、他のレモンとひと味ちがうワケ。そこには、瀬戸内のおだやかで美しい自然と、島の人たちのレモンにかける並々ならぬ努力と愛情、そして、島の将来や日本の農業の未来までを見据えた大きな夢がありました。

  • ソイルテーブル/神の島レモンカード
    ソイルテーブル/
    神の島レモンカード

    口に入れた瞬間、とろけるように口いっぱいに広がる、レモンの爽やかな酸味とまろやかな甘み。そこに加わる、新鮮な2種類の卵が織りなす濃厚なコク。それはまるで、レアチーズケーキやカスタードクリームのよう。
    コクがあるけれど後味さっぱりで舌に残り続けないのは、新鮮な卵を白身ごと使っているから。アフターには、香り高い神の島レモンのフルーティーな余韻を残します。


島を救う、奇跡のレモン

  • 島を救う、奇跡のレモン
  • 島を救う、奇跡のレモン
  • 島を救う、奇跡のレモン
  • 島を救う、奇跡のレモン

レモンの産地、地中海気候によく似た 
瀬戸内の風土に抱かれて

あふれるほどに、明るくあたたかな陽の光。透きとおる波が静かにきらめく、瀬戸内のおだやかな海。本州と四国の島々を結ぶ、しまなみ海道のちょうど中間にその島はありました。愛媛県今治市・大三島(おおみしま)です。

かつて御島(みしま)と呼ばれた大三島には、古来より日本総鎮守として由緒ある大山祇神社が鎮座しています。そこから、大三島は「神の島」といわれるようになりました。その島で愛情たっぷりに育てられるのが神の島レモンです。

大三島で採れるレモンのうち、神の島レモンを名乗ることができるのはごくわずか。ハリとツヤ、光沢のある丸々とした実。厳しい基準をクリアしたレモンのみが大三島の「神の島レモン」として認定されます。

歴史ある大山祇神社にその名の由来をうけた神の島レモンは、香りがよく、皮が薄くて果汁たっぷり。刺すような酸っぱさがなく、まろやかな酸味の中にほのかな甘みを残します。

大三島では農家の高齢化などにより、かつてのにぎわいを失いつつありました。しかし近年、品質のよい島のレモンが評価されるようになると、農家は活気を取り戻し、島には若い生産者が増えてきています。神の島レモンは、島を元気にするきっかけになっているのです。


レモンの島の大きな夢

  • レモンの島の大きな夢
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レモンは、島・人・未来をつなぐ

過疎化による耕作放棄地が増えていた大三島。「ここなら、最高のレモンがつくれる」。自ら愛媛県内でキウイ農園を経営する傍ら、その経営ノウハウを活かし主に県内の生産農家の支援を行っている、しまなみ楽農研究所・代表の菊地 義一さん。大三島を訪れた時、菊地さんはそう思ったそうです。

菊地さんの活動の中心は、食や農業を通じて人や地域を豊かにすること。元気を失いつつある大三島で、地元の協力農家と一緒に減農薬にこだわったレモンを栽培し、島の活性化につなげようと立ち上がりました。島に大山祇神社があることから「神の島レモン」の名前でブランド化し、島ごとPRしようという試みです。

神の島レモンプロジェクトがはじまってからおよそ3年。島の生産者と菊地さんの研究と努力は着実に実を結び、品質のよい神の島レモンは評価されるようになりました。実際に大三島のレモン農園を訪ねて印象的だったのが、生産者のみなさんの明るい笑顔です。手をかければかけるほどおいしくなるレモンは、生産者にとって子や孫のようなもの。心からレモンに愛情を注いで育てているのが伝わってきます。

おいしいレモンづくりが人を明るく元気にし、島再生、地方再生のよい循環につながる。そして、菊地さんがこの先に見据えるのは、愛媛だけに限らず日本全国の高品質なレモンを世界にアピールして価値を高め、国産レモンのブランディングにつなげること。

大三島の「神の島レモン」は、その確かな第一歩。菊地さんと大三島の夢は、まだ始まったばかりです。


最高のレモンと卵を使って、最高のレモンカードを

  • 最高のレモンと卵を使って、最高のレモンカードを
  • 最高のレモンと卵を使って、最高のレモンカードを
  • 最高のレモンと卵を使って、最高のレモンカードを
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新鮮なレモンと卵でしかつくれない 特別なレモンカードを産地でつくる

神の島レモンを使ってつくる、特別なレモンカード。おいしいレモンカードをつくるには、おいしいレモンと卵が欠かせません。そこで今回のレモンカードづくりに使ったのが、大三島と同じ愛媛県・内子町で養鶏を営む「イヨエッグ」さんが大切に育てる、希少な純国産鶏・岡崎おうはんが産む「米っ娘たまご」と「人生これか卵(らん)」の2種類の卵です。

「米っ娘たまご」は、愛媛県産のお米を飼料として育てた鶏が産む卵。お米を食べることにより黄身は白くなり、味はあっさり。ほのかにお米の香りと味わいがして、独特の卵臭さがありません。もうひとつの「人生これか卵」は、栄養豊富で濃厚な味わい。この2種類のとれたて卵を混ぜあわせてレモンカードをつくります。

レモンカードのつくり方は、とてもシンプル。だからこそ、素材の新鮮さや品質・味のよさがとても大切になります。太陽をいっぱいに浴びた神の島レモンの果汁をふんだんに使用。コクの中にもあっさりとした味わいになるように、卵は白身ごと全卵を使います。新鮮な素材を無駄にしません。

アクセントに、神の島レモンのピール(果皮)を入れています。レモンは皮に一番香りがあるのだそう。レモンピールは手作業で細かく細かく削ることで、ざらざらとした舌触りにならずに、神の島レモンの特徴である「香り」をより感じられるようにしました。

そしてレモンカードづくりで最も大事なのが、火入れ。火入れが短いと、緩く、まとまりのない味に。火入れが長いと、固く、素材本来の味をたのしめない仕上がりになってしまいます。何度も何度も試作を重ねながら、理想のレモンカードの味わいと、一番口どけがよいとろみのある状態を見極めました。こうして、とれたてレモンと新鮮卵を贅沢に使った〈神の島レモンカード〉のできあがりです。


瀬戸内産〈神の島レモンカード〉ができました

神の島レモンカード

国産レモンの爽やかな酸味と甘味、卵のコク 瀬戸内産〈神の島レモンカード〉ができました

愛媛県・大三島の太陽の恵みと生産者の愛情をいっぱいに受けて生育したとれたて「神の島レモン」と、愛媛県・内子町で大切に育てられた純国産鶏が産む新鮮な卵2種をふんだんに使用してつくる、ソイルテーブル〈神の島レモンカード〉。

口に入れた瞬間、とろけるように口いっぱいに広がる、レモンの爽やかな酸味とまろやかな甘み。そこに加わる、新鮮な2種類の卵が織りなす濃厚なコク。それはまるで、レアチーズケーキやカスタードクリームのよう。

コクがあるけれど後味さっぱりで舌に残り続けないのは、新鮮な卵を白身ごと使っているから。アフターには、香り高い神の島レモンのフルーティーな余韻を残します。

新鮮な素材のみを使ったからできるこの味。ここでしか味わえない、特別な〈神の島レモンカード〉。ぜひおたのしみください。

  • レモンカード
  • レモンカードって?

    レモンカード。知っている人は知っているけれど、あまりなじみがないという方もいるかもしれません。レモンカードは、イギリス生まれの伝統的なスプレッド。材料は、レモンの搾り汁・卵・バター・砂糖のみととってもシンプル。それらをじっくりと火入れ・湯煎して、カード=Curd(固まる)することが名前の由来になっています。

    卵とバターが入っていて、コクがあるのがジャムとは異なるレモンカードのおいしい魅力。定番は焼きたてのスコーンやトースト、パンケーキにたっぷり塗って。クラッカーやブリオッシュにはさんでもおいしいし、タルト生地にのせれば、かんたんレモンタルトのできあがり。

    〈神の島レモンカード〉はレモンカードのファンやリピーターも、レモンカードがはじめての方も、おとなも、こどもも、みんながたのしめて満足できる味わいをめざしました。

菊地 義一
菊地 義一|しまなみ楽農研究所
愛媛県内子町で代々続くキウイ農園「菊地農園」を経営しながら、これまで培ってきた営農ノウハウをもとに農園経営のアドバイスや農作物の販路開拓・営業支援、地元で採れる農作物のブランド推進、新規就農希望者へのサポートなどを行う。「食」を通じた持続可能な農業の実現、社会的地位の向上につなげることが目標。2020年、しまなみ楽農研究所設立。瀬戸内の生産農家の支援を行い、農業を活性化することで、地域の賑わい創成をめざす。