私のおいしい 『IBIZA SMOKE RESTAURANT 尾花 光シェフ』
2024.02.01
私たちは、日々食べます。それは、体や思考を動かすエネルギーとしてだけでなく、季節の恵みを「おいしい」と感じること、そしてときに誰かと分かち合うことで、心の栄養にもなっているはず。
そこで「おいしい」ってなんだろう、という小さな好奇心を「食するよろこび」に携わる方々に聞いてみることにしました。
今回、お話を伺うのは、福岡・浮羽「イビサスモークレストラン」オーナーシェフの尾花 光シェフです。
以前から旅が好きだったので、店を営む傍ら画家でもあった父の友人もいるスペインなどを巡り、少しずつ、様々な味を学んでいったんです。そして、どういう料理をしたいのかを探っていきました。
この旅の中で、今も僕のベースになっているトラディショナルなスペイン料理の魅力を教えてくれたのが、フォルメンテーラ島で出会った料理人のトニーです。彼は、クルーザーでしか行けないような場所でレストランを営んでいるのですが、地元の食材で郷土料理をつくります。そこで食べたうつぼのパエリアが、ダイナミックで、シンプルで、とてもおいしくて、格好よかったんですよね。