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merchantDEAN & DELUCAの毎日

ソムリエのワインセレクション vol.6

2020.10.25

DEAN & DELUCAが大切にしているワインのスタイルは、値段やクラスにかかわらず「食事と合わせて輝く」こと。食とワインの知識と経験豊かなソムリエは、しあわせな出会いをセッティングしてくれる、頼もしきコンシェルジュでもあります。

そこで、DEAN & DELUCAのワイン達人たちに聞いてみました。プロ目線でのワイン選びとは? ソムリエの仕事について。ワインを200%楽しむためのヒントあれこれ。匠の目利きによるマスト・バイの顔ぶれにもご注目!

ソムリエインタビュー vol.6
藤本 美由紀,甲斐 奈央 - 福岡店ワイン担当

2人の女性ソムリエが活躍中

2人の女性ソムリエが活躍中
(左)藤本(右)甲斐

お二人がワインの道に進もうと思われたきっかけは?
どんな出会いがあったのでしょう。

甲斐
社会人になって最初の勤務先がホテルでした。
たまたま配属されたのが、
¥20,000以上のグランヴァンしか置いていないような
高級ラウンジで(笑)。
やがて、フランス料理店に勤務するようになり、
毎日の仕事でワインに触れる環境の中で、
自然とワインに興味をもつようになりました。
藤本
私も飲食の仕事に就いたのが、きっかけです。
ワインバーとフレンチの店で
料理とホールを経験しているのですが、
最終的にはホールサービスを選ぶことに。
経験と知識を高めようと試飲会に通っているうち、
ズブズブ深みにはまり込んでいったという感じです。
甲斐
ソムリエの資格も、
好きでのめり込むうちに、
当たり前の流れとして挑戦した感じ。
藤本
そう。
勉強をしているという意識はなかったかもしれませんね。

  • 福岡店ワイン担当
  • 福岡店ワイン担当
  • 福岡店ワイン担当

どちらも福岡店オープンの2015年に入社されているんですね。
そんなお二人にとって、
DEAN & DELUCAとは、どんなお店でしょうか?

藤本
初めて知ったのは、実店舗ではなく、
オンラインショップの商品でした。
忘れもしない9年前、
ワインパーティーをしたとき、
知り合いの奥さまが
ネットで注文したシャークータリーセットを
持ってきてくださって。
プロシュートや白カビのサラミ、グリーンオリーブ、
どれも本場の味と香りそのもの。
まさに「WOW!」というほかない出会いでした。
甲斐
福岡店がオープンするまで、
九州にはお店がなかったですからね。
でも存在は、ずっと前から知っていました。
百貨店とは違った品揃えで、
最上級の食材が揃うセレクトショップとして。
食品業界にいる人は、
みんな憧れを持っていたと思います。
だから、募集を知ったときは、思わず興奮しました。
私にとっては“100万円払ってでも、
そこで仕事をしたい場所”でしたので。

福岡店オープンの2015年
 


飲食店のソムリエから
グロッサリーでのワイン販売へ。
違いを感じるのは、どんなところですか?

藤本
シャクータリーやチーズなど、
おいしい食材が目の前にあってのワインの販売なので、
ペアリングを交えながら提案できるところが
魅力ですね。
甲斐
DEAN & DELUCAの場合、
お客さま側の“ペアリング”に対する意識も、
とても高いのを感じます。
ワイン専門店であれば、
生産者や品種やヴィンテージなど、
ワイン単体のスペックを気にされる方が多いけれど、
ここでは「○○の料理に合わせたいんだけど」
というご相談が驚くほど多く、
来たばかりの頃は、びっくりしました。
藤本
ニューワールドのワイン中心の品揃えも、
新鮮に感じられましたね。
甲斐
未知のワイナリーや銘柄が多いと、
また新しい興味がかき立てられるし、
刺激になります。

グロッサリーでのワイン販売
 

福岡店ならではの特徴を挙げるとしたら?

甲斐
舌の肥えたお客様が多いのかな、と(笑)。
ペアリングの質問も漠然としたものでなく、
「こんなパスタに」「こういうソースの肉料理に」
みたいに細かくて。
味わいたいもののイメージを、
しっかり持っていらっしゃるんだなという印象ですね。
藤本
ワインの味で言えば、
赤、白ともに、フルボディ好みの方が多いような。
甲斐
バランス的には、赤のほうが人気が高いかも。
それも、しっかりしたタイプが好まれる傾向、
確かにあると思います。
藤本
品種で言えば、
ピノ・ノワールよりカベルネ・ソービニヨン。
私は、もともと広島から福岡に越してきたので、
特にその違いをはっきり感じました。
甲斐
好みは本当に大事ですよね。
ワインのご提案をする際も、
押し付けにならないよう、
お客さま自身が
「普段はどんなタイプのワインが好きなのか」
を優先させるよう、心しています。

 

 

オープンから、
そしてスタッフとなってから5年。
心に残るエピソードがあったら教えてください。

藤本
オープンから
ずっと通ってくださる素敵なお客様がいらして。
料理やワインについての
知識、食材選びのスタイルなど、
学ばせていただくことが多く、
ご来店のたびに背筋が伸びる気持ちになります。
甲斐
私も思い出というと、、
やっぱりお客さまとのつながりが真っ先に浮かびます。、
いつもご家族の好みを伝えてくださる、
常連のお客さまが、、
休日にファミリーでいらっしゃって、、
『ああ、あなたでしたか!、
いつもおいしいものを選んでくれてありがとう』、
とご主人に感謝されたり。
藤本
小さなことだけれど、とてもうれしいですよね。
販売の現場では日常の業務に追われがちだけれど、
お客さまの喜びにつながるような、
ふと足を止めたくなるような
売場の展開を心がけていきたいです。
甲斐
「食が主役」という
DEAN & DELUCAのポリシーをベースに、
自分なりの経験をプラスして、
お客さまに信頼されるサービスや提案を
できる存在でありたいですよね。

最後に「マーケットテーブル」での
取り組みについて教えてください。
レストランでも、
ペアリングに力を入れていらっしゃるそうですね?

藤本
ボトルワインはスパークリング、白、赤を
各5アイテムに、グラスワインが8種類。
季節に合わせた
シーズナルのペアリングも組み合わせて提案しています。
甲斐
売場のワインを買って、
チャージ¥1,000で持ち込むことも可能。
なかなかの充実度ですよね。
福岡はお酒の文化が強いので。
藤本
春夏のグランドメニューは
福岡産の旬野菜をふんだんに取り入れているので、
料理に合わせて優しい味わいのナチュール系を
シーズナルでご用意しています。
甲斐
シェフの料理を試食しながら、
ピンポイントでもコース的な流れでも
楽しんでいただけるよう、
爽やか系からしっかり系まで揃えました。
ココロが弾むようなペアリングを、
この機会に楽しんでいただきたいですね。
藤本
でも、全体的には、
濃い系のワインが多いのかな。
甲斐
そこは、やっぱり福岡ですから(笑)。

ソムリエが選ぶ、美味しいワイン棚

2020年で、DEAN & DELUCA 福岡は5周年。お客さまと地元九州のつくり手に、感謝と尊敬の気持ちを込めて。福岡店店頭でご予約いただける、期間限定テイクアウトメニュー「NONBE Party Set」をご用意しました。おうちでのパーティー、大切な方とのひと時にお楽しみいただきたい、九州の「おいしい」を詰め込んだセットです。脂身が抜群の豚肉と糸島野菜のグリル、エスニックに仕上げた海老、九州産きのこのコンフィ、いのうえファーム華小町のカプレーゼ、そしてDEAN & DELUCA定番のケールサラダとフォカッチャ。この6品に、福岡店のソムリエが選んだのは、飲みやすく、ペアリングの楽しみを広げてくれる3本です。

 

Taltarni Vineyards / Brut Tache 2013
タルターニ ヴィンヤーズ / ブリュット タシェ 2013

カリフォルニア・ナパに姉妹ヴァレーのあるタルターニの、世界中で高い評価を集めるスパークリングワイン。仏語で「ほんのり色づいた」という意味の「タシェ」をその名に冠した、桜を思わせる美しいサーモン色。それは、シャルドネにピノ・ノワールを加えることで生まれた、幅広い料理にあうバランスの良さの証。熟したストロベリーやフローラルなアロマに傑出したテロワールから生まれる複雑味が広がる。

「フレッシュで爽やかな泡に、ピノ・ノワールが加わることで、幅広いお料理に合います。とくに、丁寧でやさしい味わいの豚肉を始め、今回のメニューにはオールマイティに合いますね。たとえば桜を眺めながらの春の行楽に。目にも口の中にも幸福な時間を、おたのしみいただけるはず 」

Calera Wine Company / Central Coast Viognier 2016
カレラ・ワイン・カンパニー / セントラル・コースト・ヴィオニエ 2016

評価を集める、カリフォルニア州の生産者・カレラの白ワイン。厳選されたヴィオニエを100%使用。フレンチオーク樽などで、じっくり発酵・熟成させている。華やかな、白桃やグレープフルーツ、ジャスミンなど、ヴィオニエらしさをふんだんに含んだフレーバーは、食中酒はもちろん単体でも。

「最初から私たちは「白なら、これ」。一般的なヴィオニエとはどこか違う、白桃やグレープフルーツを思わせる中にある華やかなジャスミン感が、限定メニューと文句なしに合うんです。果実味のある辛口で余韻も長く、全体を包み込むような厚さも感じられます」

Clos Du Val / Classic Napa Valley Zinfandel 2017
クロ・デュ・ヴァル / クラシック ナパヴァレー / ジンファンデル 2017

カリフォルニア州ナパヴァレーの「クロ・デュ・ヴァル」は、フランス・ボルドー出身のつくり手。ナパヴァレーのすばらしい果実味と、ヨーロッパの伝統的な手法が融合。バランスに優れた、エレガントで、余韻の長いワインづくりでも知られる。ジンファンデルを中心にブレンドした、この赤ワイン。スパイシーかつエスニック。滑らかな口当たりに、やわらかいタンニンも感じられ、凝縮した果実味が余韻を残す。

「程よいペッパーとシナモンの風味が感じられるスパイシーな赤は、メインの豚肉と一緒に口に含んでいただきたい。シンプルにグリルした豚肉の優しい脂に、ワインがソースのように絡みます。きのこのコンフィも、赤ワインのタンニンと融合して、よりおいしく。ライムソースの効いた海老にも、よく合います 」
藤本 美由紀|MIYUKI FUJIMOTO
藤本 美由紀|MIYUKI FUJIMOTO
福岡店ワイン担当
調理師学校を卒業後、ワインバー、フレンチレストランでの勤務を経てホールサービスの道に。勤務中の1993年にソムリエの資格を取得。2015年にDEAN & DELUCAに入社。ワインおよびシャクータリーやチーズなどを含むフレッシュ食材の発注・品出し・商品管理・販売全般を手掛ける。
甲斐 奈央|KAI NAO
甲斐 奈央|KAI NAO
福岡店ワイン担当
ホテル、フレンチレストラン勤務を経て、2015年にDEAN & DELUCAに入社。業務を通してワインに目覚め、2002年にソムリエ資格を取得。今、最も興味のあるテーマはペアリング。売場でのワイン販売のほか、レストラン「マーケットテーブル」でのワイン提案にも注力する。

※ソムリエの情報はインタビュー当時のものです

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