三陸の恵みを味わう贅沢茶漬け

いちばん大切にしたのは、女川の気候風土が育む魚介そのもののおいしさを味わっていただくこと。そのため、具材はごろりと大ぶりに、なおかつ必要最小限に調理。味わいをぐっと引き立てる、上質な昆布出汁を合わせました。

食べ方は、温かいごはんに具材をのせて濃縮出汁をかけ、あつあつのお湯をそそぐだけ。風味のアクセントに刻み海苔と香ばしいあられもご用意しています。

お茶漬けをともに開発したのは、女川漁港を目の前にのぞむメーカー『鮮冷』です。

『鮮冷』は、目利きをもつ専門家と、すぐれた加工技術・冷凍設備を備え、水揚げ直後の魚介を調理。一つひとつの素材を丁寧に、もっともおいしく届けることを大切にしています。

お茶漬けで使用している『鮮冷』の魚介は、すべて東北地方沿岸部の三陸地域で育まれたものです。三陸の海は「リアス式海岸」とも呼ばれ、親潮と黒潮が出会う世界三大漁場のひとつにも数えられています。岬と入江が複雑に入り込んだ海と美しい山々が隣接することで、山水が海へ流れ込み、世界有数の植物プランクトンが発生。このプランクトンを餌にした魚介は、身がふっくらとしつつ引き締まり、旨みがしっかりとしているのも特徴です。

今回は、中でも自慢の4種をお茶漬けにしました。オーブンでつける焼き目の濃さや、ゆがく時間など、細かいところまでこだわっています。

シンプルに調理した魚介のおいしさを、より一層引き立てるお出汁を求めて。何種類も試し、試作を繰り返した結果、たどり着いたのは大阪の昆布専門問屋『こんぶ土居』のお出汁です。どのような具材も受け止める昆布ベースの清らかな旨みは、優しい味わい。すべての具材とバランスよく、なおかつ魚介の味わいを最大限に引き出します。