鶏肉とアサリと新ジャガのワイン蒸し
2024.03.10
一人で、または親しい人たちと、自宅でゆっくり寛ぎながら、おいしいワインと旬のものを食べたい。そのようなときのたのしみ方とレシピを、料理家でありソムリエの平野由希子さんに伺っています。
ジャガイモの代わりに春キャベツを使用しても、甘みが加わりおいしい。キャベツはアサリと同じタイミングで加える。
鍋のタイプによっては、鶏肉をフライパンで焼き付けるとつくりやすい。
スペインアンダルシアのオリーブ名産地”ハエン”地区の生産者。
環境問題にも配慮しながら年間を通して手をかけて栽培、早摘みされた、数々の受賞経歴を持つプレミアムエクストラバージンオリーブオイルです。
C.O.S/Pithos Bianco 2020
コス/ピトス ビアンコ 2020
「オレンジワインを合わせると、このお料理の旨みはさらに倍増します」という平野さんの声を受け、ソムリエが選んだのは、イタリア シチリアでつくられるワインです(写真左から2番目)。
ビオディナミ栽培のブドウを使い、アンフォラで発酵させたオレンジワイン。艶のあるきれいな黄金色で、ブドウのポテンシャルを感じる密度の高い味わいです。フレッシュな果実感から、程よいタンニンが広がり、アンズのコンポートのようなコクのある旨みが続きます。
ワインのテクスチャーがしっかりしており、ジャガイモのでんぷん質を包み込みます。また、シチリアのワインらしいどことなく感じる余韻の塩味が、料理の塩分濃度と相まって、調和を生み出します。鶏肉やあさりの旨みとオレンジワインらしいコクも相性がよいでしょう。