

豆。その小さな世界に宿る、
食の未来に希望を込めて
野菜や果物をつくる人。肉や魚を加工する人。料理をつくる人。
食の「つくり手」にはさまざまな役割がありますが、なかでも稀有な存在感を放つのが、野村友里さん。
──食を通じて人とモノ、場所をつなぎ、新しい可能性や発見をつくる人。
惜しまれつつ閉店した「restaurant eatrip」がそうであったように、
忘れてはいけない大切な技術や価値観に光を照らし、
私たちの選択が食や地球の未来につながっていることを教えてくれる存在です。
そんな野村さんとDEAN & DELUCAが、「日本のお米をおいしく食べる」という思いで共鳴。
豆を醤油で漬け込んだ食べる調味料が誕生しました。
かみしめるほどじんわり広がる、豆の甘みと醤油のコク。
そのまま白いごはんと食べてもよし、さまざまな料理の調味料としても万能。
豆という小さな世界が映し出す、古くて新しい食の可能性について、野村さんにうかがいました。

お米をおいしく食べるために生まれた、温故知新の味わい
eatrip 黒豆のチュン・大豆のグワァーグワァー
料理家・野村友里さんと共同開発。北海道十勝産の黒豆と大豆を丸ごと使い、こだわりの調味料で仕立てました。ごはんのおともに、日々の料理の調味料に、さまざまな使い方をおたのしみください。

- NEW 黒豆のチュン¥900税込
- 煎ると香ばしさを増し、ほんのり甘みも感じられる黒豆。
その味わいをより引き立たせるため、丹波黒豆を使用したすっきりとした旨みの菊醬で、素朴ながら奥深い味わいに仕立てました。

- NEW 大豆のグワァーグワァー¥900税込
- 豊かな旨みとコクをもたらすしろたまりと完熟南高梅の紫蘇梅酢を使用し、大豆の風味を持ち上げ、さわやかな味わいに仕立てました。※パッケージデザインはイメージになります。商品のラベルは変更になることがございます。予めご了承ください。

- #01 黒豆のチュン × お茶漬け
- 温かいごはんに黒豆の「チュン」をのせ、好みのお茶を回しかけて。豆からじんわりしみ出す醤油の風味と、お茶を含んでごろっとした豆の食感がアクセントに。黒豆の「チュン」には香ばしいほうじ茶、大豆の「グワァーグワァー」にはキリっとした緑茶がよく合います。撮影では「eatrip soil」のロングセラー野草茶「生存茶」を使用。

- #02 黒豆のチュン × 豚肉スープ
- コトコト煮込み、豆の香ばしさと共に豚肉の甘みと野菜から出るだし。毎日食べたくなる、素朴ながら奥行きのあるやさしい味。豆の食べ応えもある具材をたのしむスープです。

- #03 大豆のグワァーグワァー × おにぎり
- 炊いたご飯に混ぜて、握るそれだけ。豆から出る旨みが程よい調味料としての役割を果たします。シンプルだからこその、素材のおいしさを味わうことができるひと品。

- #04 大豆のグワァーグワァー × 2種のポテトサラダ
- 里いもと長いものマッシュに、大豆のグワァーグワァーを混ぜ込んだ、究極にシンプルなポテトサラダ。
ねっとりしたいもの甘みと、大豆のグワァーグワァーの香ばしい風味のコントラストがたのしい。いもと大豆が互いの味を存分に引き立て合い、味つけが大豆のグワァーグワァーだけとは思えない深い味わいです。

- #05 大豆のグワァーグワァー × 白菜としらすの和え物
- 塩もみした白菜、しらす、大豆のグワァーグワァーをしっかり混ぜ合わせた、さっぱりとした和え物。
白菜の塩けとしらすの旨みを、大豆のグワァーグワァーの酸味がバランスよくまとめ、いくらでも食べられるおいしさ。おかずにも、お酒のおつまみにも。
「チュン」の原点は、野村さんの祖父がよく食べていた「ちゅん豆」。煎った黒豆を醤油で味つけしたときにチュンと音がなるところからその名がつけられたそう。そのよさは残しつつ、よりしっかりと豆に味をなじませるため、「チュン」では火を入れるタイミングを工夫。口に入れると、豆特有のほくほくした食感がほぐれ、醤油のこうばしい香りとまろやかな塩気が広がります。 「チュン」を使って、野村さんが真っ先につくってくれたのが、お茶漬け。温かいごはんにチュンをのせてお茶をたっぷり注ぐと、豆から醤油の風味がじんわりしみだし、お米の甘みを十分に感じることができます。 「ごはんをおいしく食べるというテーマを考えたとき、まず頭に浮かんだのがお茶漬けでした。豆のたんぱく質とお米、水分がいっしょにとれて、食欲がないときでもさらっと食べられる。とても理にかなった栄養食なんです。ほかにも、おにぎりに混ぜ込んだり、温野菜にかけたりすれば、味のアクセントになりつつ、豆のたんぱく質もとれる。まさに一石二鳥な調味料です」

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- さまざまな料理を引き立てる豆の力
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今回、豆の持ち味をより生かすため、北海道・十勝産の黒豆と大豆を使い、黒と白、2種類をつくりました。少し加えるだけで味がまとまり、豆の食感が加わることで簡単に満足感が出せるので、調味料としても万能。あえものや煮込みなど、さまざまな料理に自在に溶け込めるのも魅力です。
「黒豆は煎るととても香ばしく、ほんのり甘みも感じられるので、醤油はその味わいを引き立てるすっきりとした旨みのものを使いました。醤油の原料にも丹波黒豆が使われているので、風味がとても豊か。おにぎりや豚肉の煮込み、チャーハンに混ぜるのがおすすめです。
大豆はきれいな色を生かすため、しろたまりを使用。さらに梅酢を加え、フルーティーでさわやかな味わいに仕上げました。ほのかに酸味があるので、マリネやポテトサラダ、スープ、魚料理によく合います」
人と食、自然の心地いい循環を目ざして
野村さん自身も、表参道『eatrip soil』で日本全国から選りすぐった食材を提供しています。なぜ今回、DEAN & DELUCAとコラボレーションしようと考えたのでしょうか? 「おいしくて安全な食材を通して、食べた人にかけがえのない時間や体験をつないでいく。そんな人と食の循環が心地よくて、この仕事を続けてきました。ただ、規模的に届けられる量も範囲も、限りがあるのも事実。DEAN & DELUCAというブランドの力を借りたら、もっといろんなチャンスや出会いが生まれるのではと考えました」 パッケージは、「そこにあるだけで今日一日がいい日になるような、暮らしに寄り添ったものにしたい」という願いを込めて、山形の切り絵作家さんに依頼。黒豆のチュンには白いごはんの上にのせた黒豆を、大豆のグワァーグワァーには田んぼにやってきた白さぎをイメージした切り絵を用いています。 昨今のお米を取り巻くさまざまな課題について、「とにもかくにも、お米を食べることが農家を守り、自然を守る一歩になる」と野村さん。だれかの暮らしに彩を添え、食の未来に光をともす。黒と白の小さな豆には、無限の可能性が詰まっています。
- grocery shop & seed club eatrip soil
- 住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1 表参道GYRE 4F
TEL:03-6803-8620
営業:12:00~19:00
休み:月曜

- 野村 友里 | YURI NOMURA
- 料理人/eatrip主宰
長年おもてなし教室を開いていた母の影響で料理の道へ。
ケータリングフードの演出や料理教室、雑誌での連載やラジオ出演どに留まらず、イベント企画など食の可能性を多岐にわたって表現している。生産者、野生、旬を尊重し、料理を通じて食の持つ力、豊かさを伝える活動をしている。eatrip soil(表参道) babajiji house / eatrip kitchen(祐天寺)を運営、著書は『とびきりおいしいおうちごはん』(小学館)
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