目跡
1つ1つ風合いがことなります
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この土鍋は、普段の吉田さんのうつわとは土が異なり耐火の土でできたもの。 しっとりしたスミクロの釉薬にざらっとした素地のコントラスト。 厚みはあるけれど、重すぎない程よい重量感。 吉田さんは、この土鍋をつくるとき食材にゆっくり火が入るようなおいしさを引き出す厚みやかたちをイメージしてつくられました。
蓋を開けてみると、土鍋の縁に6つのざらざらした跡・・・ それが目跡(めあと)。 蓋と本体を一緒に焼きあげる際、互いの釉薬でくっつかないように小さく丸めた粘土の粒を間にかませたときにつく跡です。 鍋全体の色なじみを一緒にしたいという作家からの想いであり、この目跡はひとつとして同じモノがない景色をつくりだします。 使い込むほどに育っていく、世界にひとつだけのしるしです。
1976年 静岡県生まれ 2000年 東京造形大学卒業後、陶芸家黒田泰蔵氏に師事 2003年 富士山麓にて独立。白と黒のうつわを中心に制作する
富士山の麓、自然の美しい場所に工房を構え、白磁と鉄釉による白と黒の器をつくっています。 洗練されたかたち、ディテールにこだわった質感と凛とした美しさ。独自の世界観から生まれるうつわは誰にも真似のできないオリジナリティに溢れています。それらはどれも、食材をのせて「はっとする」美しいうつわです。 https://www.instagram.com/naotsuguyoshida/※外部リンクへ移動します