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はたらく器、おいしい皿。 2024

はたらく器、おいしい皿。 2024

ふと気がつくと、いつも食卓にあがっている皿は、
何よりもはたらきもので、おいしさを作るうつわです。
どこにでもある、でも、誰も持っていない。
世界でたった一枚の、永く愛せる、自分だけの皿。
半年に一度、ひとりの作り手×ひとつの道具を
表情豊かなうつわをご紹介いたします。

ARTISAN UTSUWA 01

  • スペアリブとたっぷり春菊鍋のつくり方
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作家紹介吉田直嗣 (よしだ なおつぐ)

1976年 静岡県生まれ
2000年 東京造形大学卒業後、陶芸家黒田泰蔵氏に師事
2003年 富士山麓にて独立。白と黒のうつわを中心に制作する

富士山の麓、自然の美しい場所に工房を構え、白磁と鉄釉による白と黒の器をつくっています。
洗練されたかたち、ディテールにこだわった質感と凛とした美しさ。独自の世界観から生まれるうつわは誰にも真似のできないオリジナリティに溢れています。それらはどれも、食材をのせて「はっとする」美しいうつわです。

Naotsugu Yoshida

陶芸家 吉田直嗣

〈オンライン限定〉
吉田直嗣の土鍋
うつわ販売会

9/3TUE.
11:00 販売開始
陶芸家 吉田直嗣

耐熱のうつわ 「小さな土鍋」

¥22,000 税込
商品の全長|約直径23cmx内径14cm高さ12cm ※手でつくるうつわのため、測る位置により5mm~数cm程度の誤差があります。
事前のお気にいり登録はこちら

〈オンライン開催〉
うつわのおはなし会と
小鍋でつくる料理教室

10/4FRI.
19:00〜20:30
うつわのおはなし会

イベント参加のみ

¥3,850 税込

ゲストに吉田直嗣氏と本うつわディレクター祥見知生氏をお迎えして、うつわのトークショーを行います。
また今回特別につくっていただいた土鍋を使ったレシピをDEAN & DELUCAの境シェフよりデモンストレーションでご紹介いたします。

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おいしさのひろがりを味わいつくす おいしさのひろがりを味わいつくす

「アヒージョをつくる鍋をつくりたい」という
つくり手の想いからつくられた小さな土鍋。
キッチンでつくりあげる鍋ではなく、
お酒を片手にテーブルの上でつまみをつくりあげていくような小さなもの。
できあがったものを温かいまま鍋からつまむ。
気負った料理ではなく、冷蔵庫にあるもので
じっくり火を通して味わうおいしさ。
そんなゆったりとした時間のうつわです。

この土鍋は、普段の吉田さんのうつわとは土が異なり
耐火の土でできたもの。
しっとりしたスミクロの釉薬に
ざらっとした素地のコントラスト。
厚みはあるけれど、重すぎない程よい重量感。

吉田さんは、この土鍋をつくるとき
食材にゆっくり火が入るような
おいしさを引き出す厚みやかたちをイメージしてつくられました。

最後は、〆ごはんまで 最後は、〆ごはんまで

蓋を開けてみると、土鍋の縁に6つのざらざらした跡・・・
それが目跡(めあと)。
蓋と本体を一緒に焼きあげる際、互いの釉薬でくっつかないように
小さく丸めた粘土の粒を間にかませたときにつく跡です。

鍋全体の色なじみを一緒にしたいという作家からの想いであり、
この目跡はひとつとして同じモノがない景色をつくりだします。
使い込むほどに育っていく、世界にひとつだけのしるしです。

最後は、〆ごはんまで 最後は、〆ごはんまで
吉田直嗣さんのうつわに寄せて

吉田直嗣さんは静岡県の富士山の麓の美しい場所で作陶をされています。洗練された美しいフォルムのうつわに大変人気があり、ギャラリーとして毎年個展を開催させていただいております。作家とは自らの美の物差しを作品を通じて世の中に問うことができる人だと思いますが、吉田さんは流行にとらわれない確かな作家性がある作り手のひとりです。
さて、そんな吉田さんがご自分のために作られたうつわが、今回ご紹介する耐熱シリーズ。ずっと以前に自宅で使うために耐熱の土で、直接火にかけられるうつわを作っているとお聞きしたことがあり、彼が作る耐熱のうつわに興味を抱いていました。そもそも、陶芸を始めたきっかけも自分の感性に合ううつわがないことに気づいたからということなのですから、今回の耐熱シリーズの誕生の秘話も理解できるのです。使う人に媚びることなく掘り下げていく作陶の姿勢を今回もしっかりお伝えできるのではないかと思います。ほかでは手に入らない「吉田直嗣の土鍋」。この度、”はたらく器おいしい皿2024”の第一弾としてご紹介できることは大きな喜びです。

吉田直嗣さんといえば、洗練されたモノトーンのうつわを思い浮かべる方が多いことでしょう。鉄釉の黒と白磁の白、そして近年はグレーのシリーズや、白磁に鉄釉をかけた白磁鉄釉も発表され、ますます進化を遂げています。ギャラリーとして毎年個展を開催させていただいておりますが、その度に、驚きと発見があり、その進化の度合いにはっとさせられ、なるほどそうきましたか、と納得させられます。作家とは自らの美の物差しを作品を通じて世の中に問うことができる人だと思いますが、吉田さんは流行にとらわれない確かな作家性があるつくり手のひとりと感じています。吉田さんの黒と白のうつわを使って美しく、おいしい料理を堪能できる食事会は至福の時間となるはず・・・。

祥見知生(うつわ祥見 KAMAKURA)

DIRECTOR

祥見 知生
ディレクター

祥見 知生

北海道生まれ。神奈川県鎌倉市在住。
うつわ祥見 KAMAKURA 代表。
2002年鎌倉の高台に「うつわ祥見」をオープン。ごはんのうつわ展、めし碗展など、食べる道具の美しさを伝えるテーマ性のある器の展覧会を国内外で開く。
著書に『うつわを愛する』(河出書房新社) 『うつくしいうつわ』(ADP)など多数。

utsuwa-shoken.com