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旬をむかえ、完熟した一番食べごろのフルーツのおいしさ、瑞々しさ、香りは、その時期だけ味わえる格別のもの。そのおいしさをそのままに食卓にお届けします。人気シリーズの今回は、6月中旬に最盛期をむかえた長野県・横島物産の「あんず」。旬のあんずのおいしさを存分に味わっていただける、特別なジャムができました。
北アルプス・戸隠連峰のうつくしい山並みをはるかに見渡す、長野県千曲(ちくま)市。自然ゆたかなこの地に、半世紀に渡ってあんず栽培を行う『横島物産』の農園はあります。あんずの旬をむかえた6月中旬、バイヤーが農園を訪ね、収穫の様子を見学させていただきました。
西に冠着山(かむりきやま)、東に鏡台山をはじめとする山々、北に広がる善光寺平。その真ん中を清らかな千曲川が雄大に流れゆきます。なだらかな傾斜地にあんず畑が広がる千曲市森地区は、江戸時代からの歴史を紡ぐ、日本一の「あんずの里」。桜よりひと足早く、やさしいピンク色のあんずの花が咲く頃、信州に遅い春がやってきます。
信州の初夏。あんずの産地では、もぎたてのあんずを生で食べることができます。生のあんずをそのまま食べられるのは、全国的にはとてもめずらしいことです。それは、あんずは皮が薄くて傷みやすい果物だから。そのため生のあんずはなかなか味わうことができません。旬の頃、横島物産では、まるまると実ったあんずの収穫を大切に行っていきます。
横島物産のあんずの樹。数多くあるその樹の根元には藁(わら)が敷かれています。山に囲まれた千曲市は、朝晩の気温が冷え込みやすい土地。急激な温度変化から樹を守るため、農園のあんずの樹1本1本に、丁寧に藁を敷きます。そうすることで適度な温度調節が保たれ、それはおいしいあんずづくりへとつながっていくのです。
横島物産の農園で収穫された、旬のもぎたてあんず。現地でしかつくれない「あんずジャム」づくりは、すべて手しごとで果実の種を取る作業から始まります。あんずの良い香りがつまった皮は残したまま、ひとつひとつ丁寧に種を取り除いていきます。それが終わると、いよいよジャムづくり。おいしいジャムをつくるのに大切な火入れ作業をしていきます。
めざしたのは、農園で採れたばかりのあんずの甘みと酸味、そしてゆたかな香りを感じられるあんずジャム。デリケートな果実で、現地以外ではなかなか生で味わうことのできない「旬のあんず」のおいしさをそのままたのしめるようなジャムに仕上げました。新鮮なあんずの身の食感も感じられるよう、じっくりと丁寧に炊き上げました。
無添加・無着色。使ったのは、旬のあんずと砂糖のみ。さわやかで甘酸っぱい、もぎたて果実のおいしさをそのまま感じられるあんずジャムができました。トーストにバターとあわせて。アイスクリームにかけるのもおすすめの食べ方です。日々丹精をこめてあんずづくりを行う農園と、理想の味を追求したバイヤーがこだわってつくりあげた今だけのあんずジャムを、ぜひおたのしみください。【取扱店舗】オンラインストア/マーケット店舗 ※広尾、たまプラーザ、そごう横浜、博多の各店舗ではお取り扱いがありません