世界各地に古くから伝わるお菓子。
手のひらの上でそっと輝く口福には、友愛、平穏、繁栄などさまざまな願いが込められています。
大切な方への、想いのしるしに。
菓子研究家の福田里香さんとともに、メッセージも届ける心ときめくお菓子をつくりました。

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Tea Biscuits
ティービスケット

つる薔薇やエキナセア、クレマチスが咲き誇り、たくさんの蝶々が舞う、イングリッシュガーデン……

英国の人々が古くから愛する「アフタヌーンティー」の時間に、ついもう一杯とお茶が飲みたくなる。

そんな味わいを持つ焼き菓子のことをイギリスでは「ティービスケット」と呼びます。

福田里香さんとつくったのは、紅茶と一緒に食べていただきたいパリンと軽い食感の、3つの味のティービスケット。

気分は、ジャスミンの蔓がからまるガゼボ（西洋風あずまや）で気が置けない友人とはじめる、初夏のティータイムです。

こだわりと味わい

Pattern
木型から手しごとでかたどるジャスミンのレリーフ

ティービスケットの生地の表面には、クラシックな「ジャスミンの花」を木型のローラーを使ってかたどり、愛らしい表情をつけました。

優美な香りで、香り高いお茶としても親しまれているジャスミンの花言葉には、「愛らしさ」「幸福」「あなたと一緒にいたい」などがあります。そんな想いも込めて。

Flavors
薄く焼きあげた軽い食感と豊かなバターの風味

パリンと歯触りをたのしむために薄く焼きあげた生地。紅茶と一緒に「もうひとつ」と、つい食べ進めたくなる軽さと食感に仕あげました。

ヨーロッパで使われる焼菓子用小麦粉を新たな製粉方法で再現した、北海道産小麦粉「赤煉瓦」使用。バターの風味も口いっぱいに広がります。

HONEY & VANILLA｜ハニー＆バニラ
LEMON & POPPY SEEDS｜レモン＆ポピーシード
GINGER & CAROB｜ジンジャー＆キャロブ

Package Design
英国を象徴する 薔薇の意匠をまとった贈りもの

「贈りもの」としても喜ばれるお菓子は、目に映る姿も大切です。受け取った方が、思わず微笑んだり、小さく歓声をあげてしまうような、心ときめく姿。

「ティービスケット」は、イングリッシュガーデンで誇り高く咲く「ワイルドローズ」をモチーフにしたクラシカルなパッケージ。味ごとにカラーを変えて、それぞれの色に合うリボンをあしらいました。

食べ終わった後も、それぞれの大切なものを入れて余韻に浸りたくなるように。パッケージの細部まで、福田里香さんの想いが込められています。

TIPS | ティービスケットをおいしくたのしむ

簡単なひと工夫でできる、ティービスケットのたのしみ方をご紹介します。

ジャムとクリームをサンドして

ティービスケットにクロテッドクリームとストロベリージャムをのせて、はさんで食べる「ビスケットジャムサンド」。コクのあるクリームと苺の果肉感が、歯触りの良い薄焼きビスケットによく合います。

ホットミルクティーに浸して

涼しい季節になったら、淹れたてのホットミルクティーに浸して食べる「ダンキング（Dunking）」もおすすめ。クリーミーな味わいになり、主に近しい間柄でのティータイムのたのしみ方として英国で親しまれています。