旬をむかえ、完熟した一番食べごろのフルーツのおいしさ、瑞々しさ、香りは、その時期だけ味わえる格別のもの。そのおいしさをそのままに食卓にお届けします。人気のオーチャードジャムシリーズに新作が登場です。今回は、10月中旬に最盛期をむかえた愛媛県・堀本農園の「完熟柿」。秋の味覚・旬の柿のおいしさを存分に味わっていただける、特別なジャムができました。

愛媛県・堀本農園の「完熟柿」をおいかけて

青々とした山と丘に囲まれて、のどかな里山の原風景が広がる、愛媛県内子（うちこ）町。自然ゆたかなこの地に、60年以上に渡って柿栽培を行う『堀本農園』はあります。柿の旬をむかえた10月中旬、バイヤーが農園を訪ね、収穫の様子を見学させていただきました。

太陽と大地の恵み
歴史を紡ぐ「柿のまち」

愛媛県のほぼ中央、面積の8割を山林が占める小さな山あいのまち。江戸後期から大正時代には和紙と木蝋の生産で栄え、それは伝統的な商家が続くうつくしい街並みにいまも面影を残します。温暖な気候と陽光に恵まれた愛媛県は果物王国。その中でも内子町は柿の生産が一番盛んな土地です。降水量が少なく水はけの良い土地のため、余計な水分を含まず甘く濃厚でジューシーな柿が実るのです。

愛情とともに代々受け継ぐ「松本早生富有」

堀本農園の代表・堀本将司さん（写真左）は、農園を受け継いで６代目。柿をはじめさまざまな果物栽培に取りくみ、内子町でも有数の作付面積を誇ります。今回の柿ジャムで使用するのは、堀本さんがつくる「松本早生富有（まつもとわせふゆう）」という柿。果皮は濃い橙色で、果肉はやわらか。糖度が高く、果汁を多く含むジューシーな味わいは、おいしい柿ジャムづくりにぴったりでした。

おいしい柿づくりは土壌づくりから

堀本農園の柿の木の足もとを見ると、その土壌はやわらかく、まるでベッドのようにふかふか。おいしい柿は、日々、丁寧に行う土づくりからうまれるのだそうです。それだけでなく、ひと枝に成る実の数を間引いたり、果実にたくさん日が当たるよう剪定をしたり。すべての柿の木に手間を惜しまず愛情をかけて大切に行う一つひとつの作業が、柿の実をよりおいしく、色鮮やかに実らせます。

柿ジャムの仕込みはすべて手しごとで

堀本農園で収穫された、旬のもぎたて完熟柿。現地でしかつくれない「柿ジャム」づくりは、すべて手しごとで果実の皮を剥く作業から始まります。皮を剥いた柿は、ひとつひとつ丁寧に種も取り除いていきます。それが終わると、いよいよジャムづくり。おいしいジャムをつくるのに大切な火入れ作業をしていきます。

旬の柿のおいしさをジャムに封じこめて

めざしたのは、農園で採れたばかりの柿の甘みと旨み、そしてゆたかな風味を感じられる柿ジャム。「旬の柿」のおいしさをそのままたのしめるようなくどさの残らないジャムに仕あげました。新鮮な柿の食感を感じられるように果肉は大きくカット。それに柿の滑らかな食感を大切にしたペーストを合わせ、風味が飛ばないよう中火で一気にかつ丁寧に炊きあげました。

果肉ごろごろ、ねっとり滑らか。
特別な柿ジャムができました

無添加・無着色。ごろごろと入った果肉感と滑らかな舌ざわりの２つの食感がたのしめる、甘やかな完熟柿を贅沢に使った柿ジャムができました。トーストにバターとあわせて。ヨーグルトやクリームチーズとあわせるのもおすすめの食べ方です。日々丹精をこめて柿づくりを行う農園と、理想の味を追求したバイヤーがこだわってつくりあげた今だけの完熟柿ジャムを、ぜひおたのしみください。