旬を告げる縁起物 八十八夜〔はちじゅうはちや〕 の茶摘み

今年も、八十八夜の前に育つ若い芽を手摘みした「走り新茶 あさつゆ」が鹿児島のつくり手から届きました。青々とした、香りの強い、上質でまろやかな甘みととろみをもつお茶です。
立春(2月4日)から数えて88日目の5月1日~3日頃 を八十八夜といいます。 昔から、この日に摘み採ら れたお茶を飲むと“一年中無病息災”、“不老長寿” の縁起物といわれ、親しまれてきました。 それは、茶 の木が冬の間に蓄え、養分をたっぷりと吸い込んだ みる芽 (若い芽)でつくったお茶という所以です。

静岡に次いで国内第二位の生産量を誇る鹿児島県の生んだ銘茶です。
高低差のある山間豊かな場所は、自然に霧がたちこめ、太陽を遮断された茶葉はどんどん旨味を凝縮して、とろみのあるあまいお茶ができあがります。
そんな美味しいあさつゆの新茶は、より新緑を思わせる鮮やかなグリーンの水色(すいしょく)でとろみとあまみがより一層たのしめるお茶です。


＜おいしい淹れ方＞一人分
茶葉の量：5g
湯の温度：70～80℃
湯の量：130ml
浸出時間：40～60秒