SoHoの街、人々のくらしに育まれた "Artisanal Grocers"
1970年代。混沌としたNYの中にアーティストたちを惹き付け、さまざまなカルチャーを生み出す街が生まれました。
"South of Houston" - SoHo - です。 当時まだ高校教師だったジョルジオ・デルーカは、フードブローカーの父親の影響から「食への熱い想い」が捨て切れず、この地にチーズ専門店を開く決意をします。
1973年、まだSoHoが倉庫や小さな工場で雑然としていた時代。デルーカは教師を辞め、チーズ専門店開業の夢を果たします。そして、間もなくその店の常連となるジョエル・ディーンと、新たなる夢を共有しはじめるのです。
食材が人々に与えてくれる贅沢なセレブレーション - 「見るたのしみ」、「つくるたのしみ」、「食するよろこび」、そのすべての体験を提供できる店を夢見たふたりは、1977年、ついにDEAN & DELUCAの原点となる店をオープンします。
店内には、それまでアメリカではあまり売られていなかった野菜や果物、ありとあらゆる食材やキッチンウェアがぎっしりと並べられ、食を愛するニューヨーカーや旅行者にとって、避けては通れない場所となりました。
1988年、DEAN & DELUCAの魅力はその小さな店の中にとどまり切らず、現在のブロードウェイとプリンスストリートの角へと移転します。
野菜、果物、プリペアードフードやチーズ、ベーカリーなど…… それはまるで、さまざまな店が軒を並べる屋外マーケットのような店内。その個性溢れる空間は、創業者の一人でもあるジャック・セグリックによってデザインされたものです。
わたしたちは今日も、それを「マーケットストア」と呼んでいます。