藤本紀久子さんに聞きました。しなやかに「和」を楽しむ、春のお重ごはん。

シンプルなデザインの中に伝統的な和の美意識と、洋のモダンさを併せ持つDEAN & DELUCAオリジナルのお重。センス良く使いこなすコツを、フードコーディネーターの藤本紀久子さんに教えていただきました。

藤本紀久子さん
フードコーディネーター&プロデューサー。大手百貨店やレストランのコーディネーションを中心に活躍中。「スタジオカルティベイト」主宰

DEAN & DELUCAのお重の魅力は、何よりその自由さ。漆や蒔絵、おせちを思わせる“和”の記号を取り払って、日本の伝統的な容器を現代にリファインしたのがこのお重です。本来の様式美は残しつつ、入れる料理で雰囲気ががらりと変わるしなやかさ、汎用性の広さも魅力ですね。

和の伝統と「用の美」を兼ね備えた器には、日本のスピリットをさりげなく漂わせる料理がよく似合います。でも難しく考える必要はありません。例えば薬味あるいは青味を添える、そんなあしらい一つにも日本人ならではの季節を楽しむ心があると思うのです。また茶懐石では四角い空間にあえて丸いものを入れる「方円」という考え方がありますが、そんな和の盛り付け技もお重なら簡単に実践できますね。同時に洋のモダンさも併せ持つのがDEAN & DELUCAのお重。無駄をそぎ落とした姿かたちには幅広い料理を受け止める懐の広さがあるから、和洋の味をうまく合わせて楽しみたいもの。料理だけでなくいただく場面もしかり。おせちだけでなく、ちょっとした集まりなどにも気軽に登場させてください。今の季節なら、休日に楽しむ春食材のお弁当はいかがでしょう。伝統的な和食に、ワインにも合う洋のテイストを添えてリラックス気分で囲みたい旬満載の3段です。

一の重のテーマは「精進」。春はあえてお肉やお魚を使わず、ほんのりと苦い春野菜で体を浄化するスターターがおすすめ。ふきのとうやぜんまい、菜の花。そんな春食材ならではの苦味は昔から「毒素」を出すと伝えられています。効能だけでなく、淡い苦味を味わうこともまた春の醍醐味。そんなほろ苦さには、自然派などのデリケートな白ワインがよく合います。ブドウ品種なら、森林の香りを思わせるソーヴィニヨン・ブランがぴったりです。

二の重には、酒の肴を彩りよく集めた目にも楽しい簡単おつまみを。9種の料理を手早くおいしく仕上げる強い味方は、DEAN & DELUCAのすぐれたパッケージフード。確かな作りのパッケージフードがあれば、混ぜるだけ、加えるだけでバランスと深みを備えた味がスムーズに決まります。使ってみれば、その実力や手軽さに驚くはずですよ。またこれだけの種類を美しく効率よく詰めるのには普通かなりのコツがいるもの。でもこのお重はすべてのマスがカップとして独立しているのでとても詰め合わせが楽です。カップごと手にとって食べることも、ムースやジュレならカップにそのまま流し込んでから冷やし固める、なんてこともできるのです。

三の重は締めの重。お酒の後の人と飲み続けながらの人、そのどちらの方でもおいしく楽しめる、おつまみにもなるものを。今回おすすめしたいのは、3種のおむすび型混ぜごはんです。下から土の色、菜の花の黄色、桜のピンク色と、お重を春の景色に見立てました。“見立て”は日本ならではの文化。またそういうテーマを自分なりに設定するのも楽しいものです。日本ならではの遊び心を持って、お重を楽しんでみてはいかがでしょうか。バランスよくお重を仕立てるポイントは、凝り過ぎないこと、そしてテーマを絞って作ること。あれこれと考えすぎず、3段全てで一つのストーリーを伝えるような気持ちでレシピや演出を考えてみてください。家族で、夫婦で、または友達と。誰とどんな風に食べよう?とお重を囲む場面を思い浮かべながら、肩の力を抜いて楽しみながら作ること。そうすればきっと、皆の喜ぶ顔が見られるはずですよ。

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