ARTISAN STORY つくり手を訪ねる


北イタリアのピエモンテ州にて、1863年から続く果実栽培農家、プルノット社


ロベルト・ヴェッツォーソ氏

ロベルト氏が来日の際は、DEAN & DELUCAでイベントを開催。
2010年の来日イベントの様子はこちら>>


プルノット マンマの味をそのままに

イタリアのなかでも、ワインとトリュフの産地で知られるピエモンテ州。クーネオ地方にあるアルバで農場を営み、野菜と果物の加工品をつくっているのがプルノット(PRUNOTTO MARIANGELA)。


野菜のペーストやオイル漬け、果物のジャムにシロップ漬け、ソース。これら野菜や果物の加工品は、ヨーロッパの伝統的な保存食品のひとつ。
どの家庭にもいろいろな種類のものが常備され、サラダに加えたり、パスタソースにしたり、あるいはデザートにアレンジしたりと、一年中さまざまな料理に登場する。


プルノットの広大な畑では、赤ピーマン、トマト、洋ナシ、サクランボやアプリコット、プルーンやピーチなど多彩な農作物が栽培されている。
収穫期に訪ねようものなら、手摘みの収穫作業のかたわらで、熟した果物の新鮮な風味が味わえる。


この地方はイタリア北西部にあり、朝晩の寒暖の差が激しい気候が特徴だ。
寒暖の差は、野菜や果物にストレスを与え、それが本来の甘みを強くする。
また、この辺りの土壌はミネラル分を多く含み、野菜や果物にたっぷり栄養と風味を与えてくれる。
そして限られた季節にしか収穫できない野菜や果物をペーストやシロップ漬けといった方法で保存を可能にしたのは、旬の美味しさを長い間たのしむための人間の知恵である。


プルノットはかつて、農場で育てた新鮮な野菜や果物を付近のマーケットで売るという、よくある農家のひとつだった。それが1990年から、加工品をつくって販売するようになる。


というのも、採れたての野菜や果物でつくったジャムやソースが近所の評判になり、遠くからわざわざ買い求めに訪れる人が増えたからだ。
ジャムやソースはけっして特別なものではなく、プルノット家に代々伝わる「マンマのレシピ」。
野菜や果物がもつ本来のストレートな味を保ちながらもどこか懐かしいマンマの味が、イタリア人の心と味覚を掴んだのである。




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